昨年末あたりから、こうして思いつきでブログを書き始めているわけだが・・・
正直に言おう。なんだかんだで、続けるのは面倒くさい。
書きたいことがあるにはあるんだが、それを誰かが読める文章にするのはなかなか骨が折れるのだ。思い付きで箇条書きに書くのはすぐできるが、それだと文章の流れがおかしくなったり、時系列がバラバラになったり、背景情報が抜けてしまったりで読みにくい。
もっと気軽に掛ける方法はないものかと感じていた最近、ふとしたきっかけで使い始めたのが、iPhoneやMacBookに標準搭載されている「ボイスメモ」アプリだ。
ボイスメモアプリ自体はけっこう昔からあったと思うが、これまで殆ど使ったことがなかった。「録音なんて、何かトラブルがあった時の証拠残しくらいだろ?」なんて思っていたくらい。そして実際に使ってみると、これが想像以上に使えそう。
何が良いかと言えば、最新のアップデートなのか実は昔から搭載済なのか不明だが、録音した音声がその場ですぐに「文字起こし」される機能だ。これが結構な精度で、俺の野太い声でもしっかりとテキスト化してくれる。
歩きながら、あるいはジムの行き帰りや、ソファで横になっている時。ふと思いついたことを独り言のように喋るだけで、テキストデータが生成される。一人でぶつくさ話しているのは周囲から見れば滑稽かもしれないが、指先一つ動かさずに文章の種が生まれる感覚は、一度味わうと病みつきになる。
もちろん、そのままでは使い物にならない。事前に原稿を準備しているならともかく、人間が思いついたままに喋る言葉というのは、自分が思っている以上にノイズが多い。「えーと」とか「まぁ」といったフィラーが入るし、誤変換もあれば、話の順序もあちこちに飛んでいて、文章構造としては破綻していることがほとんど。
そこで登場するのが、やっぱりAIだ。
ボイスメモが吐き出した、誤字脱字とノイズだらけの文字起こしをコピーして、AIにこう投げる。「これをブログ記事として読めるように、いい感じにまとめてくれ」と。
そうすると、俺が散漫に喋った内容が、ものの数秒で整然とした文章に生まれ変わる。俺の荒っぽい言葉尻を汲み取りつつ、読み手がストレスを感じない構成に整えてくれるのだ。今読んでもらっているこの記事も、実はそのプロセスで書かれている。
この「ボイスメモで思考を吐き出し、AIで整える」という手法、ブログに限らず仕事の現場でもかなり使えるんじゃないかと思う。
例えば、会議の議事録作成や、移動中に浮かんだ企画のメモ書き。頭の中にあるモヤモヤしたアイデアを、とりあえず音声として外に出し、後はテクノロジーに整理整頓を任せる。これは生産性を上げるための、非常に理にかなったアプローチだ。
アナログな肉体を維持することにはこだわっているが、こういうデジタルな効率化も嫌いじゃない。むしろ、面倒な作業を減らして、自分が本当に使いたい時間――トレーニングや休息、あるいは大切な人との時間――を確保するためにこそ、こうしたツールは使い倒すべきだろう。
書くのが億劫で発信を諦めている人がいたら、ぜひ一度この方法を試してみてほしい。自分の喋ったことが、一瞬で形になる快感。悪くないぞ。


