2025-12-19|サウナで一週間をリセットする金曜の夜

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よし、今週も金曜日が終わった!
デスクワークの根回しに、部下のフォロー、それに加えていくつかのプロジェクトが同時に佳境を迎えていたせいで、俺の肩も腰も悲鳴を上げていた。若い頃なら勢いで乗り切れたものも、40歳を迎えた今の体には、疲労が鉛のように重くのしかかってくる。

オフィスの外に出ると、12月の夜風が冷たく冷え込んでいる。だが、今の俺にはこの寒さもむしろ心地よい。なぜなら、これから近所の温泉施設でサ活するのだ。

馴染みの暖簾をくぐり、脱衣所で服を脱ぐ。鏡に映る自分の体を確認する。ジムで鍛え上げた大胸筋や上腕の張り具合は・・・うーん、まだまだ。そして、やはり表情には一週間の疲れが滲んでいるように見える。

浴室に入り、身を清めてから早速サウナ室へ。 ここのサウナは気に入っている。何よりスペースがそこそこ広くて、20~30人くらい入っても窮屈さがないのがいい。一番熱いスペースである最上段に座り、目を閉じる。熱気が肌を包み込み、じわりじわりと汗が吹き出してくる。毛穴の一つひとつから、今週溜め込んだストレスや雑念もいっしょに流れ落ちていく感覚。これこそが、俺の週の〆かつ週末の始まりだ。

8~10分ほど蒸された後、シャワーで汗を流し、隣の水風呂へと向かう。

ふと、昔のことを思い出した。20代の頃の俺は、この水風呂という存在がどうしても理解できなかった。「せっかく温まったのに、なんでわざわざ冷やすんだ?」と、罰ゲームのようにさえ感じていたものだ。だが不思議なもので、今はこれがないと物足りない。いや、この瞬間こそがメインディッシュと言ってもいいかもしれない。

火照った体に冷水が触れた瞬間、ギュッと血管が収縮し、呼吸が深くなる。かつては苦手だったその刺激が、今では生きている実感を強烈に呼び覚ましてくれるよう。年齢を重ねるにつれて味覚が変わるように、快感のツボも変わるということか。これもまた、オジさんになる悪くない?変化の一つだろう。

しっかりと体を冷やした後は休憩スペースへ。ここの施設は、外気浴ができるリクライニングチェアの数が多いのも高ポイントだ。運良く空いていた一脚に深く体を預け、夜空を見上げる。

心臓の鼓動がゆっくりと落ち着いていく。視界が少しずつ回り、体と椅子の境界線が曖昧になるような浮遊感。いわゆる「ととのう」というやつだ。頭の中が空っぽになり、ただ風の音と自分の呼吸だけが意識に残る。仕事のトラブルも、人間関係のしがらみも、すべてがどうでもよくなっていく。ただ、ここに生きている俺がいるだけ。最高の贅沢だ。

3セットをこなし、完全にリセットされた体は、心地よい倦怠感に包まれている。家に帰ったら、余計なことは何もしない。 スマホもさっさと置いて、清潔なシーツの中に潜り込もう。そして、泥のように眠ろう。また明日、新しい朝を気持ちよく迎えるために。

おやすみ世界。そして、一週間お疲れさん。

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